『人生がときめく片付けの魔法』(近藤麻理恵)◇ 魔法は本当に効くのか?

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友人からすすめられた片付け本を読んで

けっこう衝撃でした。
こんなことここで言ってる事自体、
似非ミニマリストたる所以なんですけど。

 2 近藤麻理恵って誰?

konmari.
世界でバカ売れしている
片付け本の著者。


3 何が書いてあるの?

片付けるノウハウというより、
いらないものを捨てるために
あなたの背中を押してくれる言葉が
書かれている。


4 一押しする理由!


ものを捨てることに
罪悪感を抱かずに済むようになる。

 

5 心に残った言葉

p.4
一言でいうと、
片付けをしたことで「過去に片をつけた」から。
その結果、人生で何が必要で何がいらないか、
何をやるべきで何をやるべきかが、
はっきりと分かるようになるのです。
p.7
…「何に囲まれて生きたいか」という
極めて個人的な価値観…


「片付ける」ってそういう意味なのですね。
結構シビアで重要な問題と認識。
何に囲まれてって、渡しの場合、
まあ、このブログで書かれていることで
脳内は囲まれていますね。
(狭すぎる世界観)

p.45
片付けは祭りであって、毎日するものではない


祭りといえば、15年位前にスペインのバレンシアの火祭り
というのを見に行きました。

www.hankyu-travel.com
春分の日に、巨大な張り子人形に火ををつけて燃やす
というものですが、これも魔物なのど形を取った過去を
「捨てる」知恵なんでしょうね。


ではものを捨てるときの基準って何なのでしょう?

 

p.62
「触ったときに、ときめくか」

「一つひとつ手にとって、触れてみること」が
重要です。


同居人と手をつないだとき
ときめかなかったらアウトってことなんでしょうね。
わかりやすい。

実はわたしはドニー・イェンさんの
「宇宙最強」Tシャツを2枚持っていますが、
想像しただけでときめいてしまうので、
いまだに直接触れていません。

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もったいなさすぎる気がしてしまい…。
これは上記の基準で言うと測定外なのか、
それともこれこそ持っていて意味が
ないものなのでしょうか。

触れないなら持っていてもしょうがないでしょう。

しかし「所有」しているからこそ

ときめくともいえます。

じゃいっそ、持ってるんだけど

donnieyen.asia銀行に置いてあるっていうことに

しておけば、買わなくてもいじゃん、

とも思うんですが。

うだうだ考えていると、

konmariさんに叱られたい気が募ります。

 

捨てる基準の次は、
「スムーズに捨てるための順番」です。

 

p.69
衣類
本類
書類
小物類
思い出の品

 

これがベストだそうです。
初心者はとりあえず、衣類からはじめましょう。

まだこの服着れるのに…と思ってしまったら

 

p.87
…「買った瞬間にときめかせてくれて、ありがとう」
「私に合わないタイプの服を教えてくれて、ありがとう」
といって、捨ててあげればいいのです。


この考えが身につくと、
腐れ縁の男とかすぐに別れられるなあ。
要は「終わり」の感覚を磨くことなのでしょうね。

p.238
しかし結局、捨てられない原因を突き詰めていくと、
…「過去のに対する執着」と
「未来に対する不安」…
何を持つのかは、まさにどう生きるのかと同じこと。

今向き合うか、いつか向き合うか、死ぬまで向き合わないか。
…わたしが絶対におすすめしたいのは、「今、向き合うこと」。


執着を捨て、今を生きる。
ほとんど仏教思想ですね。

その行き着く先には

 

p.242
「モノがなくてもなんとかなる」と思えるようになる
p.262
ときめくモノに囲まれた生活を送ると幸せになれる


一回読んだだけではたどり着けない境地です。
ただ、個人的な体験としては、
最近、睡眠8時間とってるんですが、
たくさん寝るだけで結構人間て幸せ度増すんですよね。
モノなくても。
それから、朝起きてから仕事行く前に
筋トレと太極拳やるともう、かなりハッピーです。
仮にわたしのモノがなくても、
時間と健康さえあれば、
寝て、身体動かすことはできるわけで、
そう考えると幸せってモノ(だけ)ではないんでしょうね。
だからこそモノに縛られすぎないように、
「祭り」を開催して過去を捨てるべきなのでしょう。

というわけで、ここに内容はまとめたし、
本は友達に返そっと。

 

 

6 関連書など

『「捨てる!」技術』(辰巳渚著、宝島社新書)


中学生の時、著者はこの本で「捨てる」ことに目覚めたそうです。

 

 

7 最後に


片付け上手は生き方上手。

今にフォーカスするためにも
ときめかないモノという重たい過去には
感謝の言葉をかけつつ笑顔でさよならする。

こんなことを人に教えられるなんて
konmariってすげー
と思いました。