思えば3年前、石井先生の
『スロトレ』で
「スロー・トレーニング」
によってラクして筋肉を
キープすることを覚え、
以来社内でスロトレの布教に
励んでいたわたしでした。
しかし、このたび
[クイックー>スロー]トレーニングが
さらに強力であることを
知ってしまったのです。
2 石井直方って誰?
東大の身体運動科学の教授。
ボディビル世界選手権3位、
ミスターアジア優勝の実績
があり、運動理論に
圧倒的な説得力があります。
3 何が書いてあるの?
週2回、
一回につきたった10〜30分の
トレーニングで
体脂肪だけを落とし筋肉をつけて、
太りにくい身体を作れます。
しかも道具のいらない室内運動が
メインなので、お金もかからない
という夢のようなお話。
4 一押しする理由!
時間がない、
部屋が狭い、
金も掛けたくない、
しかし
食っても太らないタフな
細マッチョにはなりたい。
というあなたは、
この本を読むために生まれてきた
といっても過言ではありません。
5 心に残った言葉
まずは「スロー・トレーニング」
について
p.30
成長ホルモンで、効果が上がる!
乳酸が「成長ホルモン」の分泌を促し、
筋肉を肥大させ、
さらに体脂肪を分解する
…
成長ホルモンはその名通り、
筋肉を大きく「成長」させるだけでなく、
体脂肪を分解し脂肪減少を促進してくれる
ありがたい効果もある。
さらに新陳代謝を活発にする作用もあり、
若返りの効果があることも
見逃せないだろう。
…このトレーニングでは、
安静時の数百倍もの成長ホルモンを
分泌させてくれることが
実証されている。
「スロトレ」の効果恐るべし。
スローな運動…ということで
思い出すのが太極拳です。
香港では杖をついたお年寄りを
あまり見なかったのですが、
中国拳法が盛んなことと関係
しているのではないでしょうか。
香港は今や日本を抜いて
世界一の長寿「国」。
順位 男性 歳
1 香港 81.24
順位 女性 歳
1 香港 87.32
p.62
究極の組み合わせ
[クイックー>スロー]トレーニング[クイック]でダメージを与えた筋繊維に
[スロー]で成長ホルモンのシャワーを
浴びせる
…
つまり、キズから大きく
回復しようとしている筋肉に、
成長ホルモンのシャワーが降り注いでいれば、
より大きか筋肥大効果が得られるわけだ。
どちらか一方でも効果はあるが、
この組み合わせと順序で得られるメリットを
利用しない手はないだろう。
[クイックー>スロー]
この本のミソ、奥義の披露です。
(逆に[スローー>クイック]は、
十分なトレーニング効果が期待できず、
怪我の危険性も高まるので注意です。)
現実的には、
わたしは部屋で力強くジャンプ系の
クイックトレーニングをすることは
できないので、
地味にこころもち早めの
ニートゥチェストなどをやって、
それから太極拳を使ったスロトレを
やるようにしています。
頭のなかでは
さんさんと降り注ぐ
成長ホルモンをイメージ…。
食事制限=ダイエットと
思い込んでいる人があまりにも多いのが
悲しい現実です。
プロテインや筋トレをすすめると
「かえって体重増えるんだもん」
とか言って。
無知とは恐ろしい。
以下はp.68を参照としています:
摂取エネルギーの制限
↓
カラダは飢えを感じて
生命維持の危機を察知
↓
こそ代謝の6割を行う
筋肉を減らし、
↓
エネルギーストックとなる脂肪を
蓄えながら(!)
↓
省エネモードの体に
なろうとする
↓
筋肉減少・基礎代謝低下
ますます脂肪を溜め込みやすいカラダに
↓
「隠れ肥満」
食事制限だけで
痩せようとするのは
真逆の努力。
やんないほうがマシ。
これが
トレーニング+食事制限だと以下になります。
エネルギー不足
↓
カラダが筋肉を減らそうとしても、
トレーニングの刺激のため筋肉は肥大化
↓
しょうがないので
エネルギー不足分を補うため
脂肪を燃やす
つまり
ダイエットは
トレーニングと一緒でないと
全くの無意味。
『イップ・マン3』の撮影のため10キロ以上の
減量を強いられたドニー・イェン。
(最初25キロ減らせと言われ拒否)
ドニー・イェン、人気シリーズ最新作「イップ・マン3」のため... - Record China
腹まわりは減らしても
胸まわりを減らしてはNG。
p.71
ルーの法則―
人間の体はストレスに適応する能力を
持っている
…
たとえば、いつも薄着をしていれば
寒さに強くなる。
しかしこの適応能力はストレスに対して
際限なく対応できるわけではない。
「ルーの法則」はスポーツトレーニングの
基本なのだそうです。
高すぎず、低すぎず「適度なストレス」を
かけ続けるからこそ発達できるのが
ミソ。
深い〜気がします。
以下反省文:
わたしは冬にいささか薄着をしすぎるのですが、
やり過ぎも
「ルーの法則」から逸脱するようなので
リバランスしたいと思います。
6 関連書など
『スロトレ』(石井直方・谷本道哉)
わたしの社内布教用聖書。
7 最後に
「年をとったら自然に太るわけではない」と
石井さんは言い切る。
問題なのは筋肉量の減少。
それが
週2回、トータル1時間未満の運動で
解決とは!
これはやるしかないでしょう。
もれなく、風邪、冷え症、肩コリとも
無縁になります。
(スロトレ歴3年のわたしが保証!)