わたしはブランド興味ないし、
といっているわたしは
単に
ブランドに興味ない
というトレンド(優勢な権威)に
のっているだけかもしれないし。
権威に弱いのが
にんげんだもの。
2 アバネイルって誰?
おれおれ詐欺の帝王。
現在は詐欺コンサルタント会社
を経営。
3 何が書いてあるの?
身分詐称の手口の数々を
惜しむことなく披露。
惜しむらくは
インターネット普及前の手口なので、
直接は使えません。
わたしを含め、
だまされやすい人傾向の人は
一度読んだほうがよろしいかと。
まあ、
だまされやすいのは
不治の病かとも思ってますが。
5 心に残った言葉
p.7
もう一人の自分というものがあるとすれば、
それは自分が気に入っている自分のイメージに
すぎない。
パリのウィンザー・ホテルの部屋の鏡も、
わたしが気に入っているわたしのイメージ
―なめらかな肌、たくましい肩、
一部の好きもない身だしなみの
なかなかハンサムな青年パイロット―
を映し出していた。
告白の、出だしです。
まず、自分を騙す、
青年パイロットになりきるところから
詐欺は始まっているのですね。
そういう意味では、
わたしたちも毎日
なにかになろうとしているわけで。
読み進めると分かるんですが、
告白者はすごく頭がいいんです。
だから
本多静一の言うように
にまっとうに努力すれば
パイロットでも弁護士でも
正攻法でなれた人なんです。
なんでこんなやややこしいこと
(犯罪)になってしまったのでしょう。
p.189
…もっとも当たりのいい小切手詐欺師は、
優位に立つ三つの要素を持ち合わせている。
…
第一の要素は人間的魅力だ。
わたしの考えでは、
魅力の一部は身だしなみにある。
第二の要素は観察力だ。
…
第三の要素は調査能力だ。
いい服着てると仕事
(あるいは恋愛など)
における
成功率がぐっと上がる。
これは真実だと思います。
彼の場合は
「制服」を使ったんですね。
個人的な話ですが
スッチーの制服って、
ヤフオクとかでてませんね。
犯罪に利用されかねないから
当たり前か。
個人的趣味で家の中で
「マレーシア航空」や
「キャセイパシフィック航空」の
制服を着てみたいのですが。
これもまた自分だましの一環。
6 関連書など
スピルバーグ監督
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。
札束の舞うシーンが最高。
以下は映画で主人公の父親役を演じた
クリストファー・ウォーケンのダンスPV。
こういうの「だまされたい欲」を
刺激されて、ほとほとこまります。
(病気)
7 最後に
多かれ少なかれひとは
だまし、だまされます。
ある一線超えると犯罪です。
セーフ領域にとどまれば
クレバーな人と言われます。
領域の見極めが
大事なんじゃないでしょうか。