『世界をだました男』(F.アバネイル)◇制服=権威にめっぽう弱い、にんげんだもの

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わたしはブランド興味ないし、
といっているわたしは
単に
ブランドに興味ない
というトレンド(優勢な権威)に
のっているだけかもしれないし。
権威に弱いのが
にんげんだもの。

 

 


2 アバネイルって誰?


おれおれ詐欺の帝王。
現在は詐欺コンサルタント会社
を経営。

 

3 何が書いてあるの?


身分詐称の手口の数々を
惜しむことなく披露。
惜しむらくは
インターネット普及前の手口なので、
直接は使えません。

 

わたしを含め、
だまされやすい人傾向の人は
一度読んだほうがよろしいかと。
まあ、
だまされやすいのは
不治の病かとも思ってますが。

 

 

5 心に残った言葉

p.7

 もう一人の自分というものがあるとすれば、
それは自分が気に入っている自分のイメージに
すぎない。
パリのウィンザー・ホテルの部屋の鏡も、
わたしが気に入っているわたしのイメージ
―なめらかな肌、たくましい肩、
一部の好きもない身だしなみの
なかなかハンサムな青年パイロット―
を映し出していた。

 

告白の、出だしです。
まず、自分を騙す、
青年パイロットになりきるところから
詐欺は始まっているのですね。
そういう意味では、
わたしたちも毎日
なにかになろうとしているわけで。

読み進めると分かるんですが、
告白者はすごく頭がいいんです。
だから
本多静一の言うように
にまっとうに努力すれば
パイロットでも弁護士でも
正攻法でなれた人なんです。
なんでこんなやややこしいこと
(犯罪)になってしまったのでしょう。


p.189

…もっとも当たりのいい小切手詐欺師は、
優位に立つ三つの要素を持ち合わせている。

第一の要素は人間的魅力だ。
わたしの考えでは、
魅力の一部は身だしなみにある。
第二の要素は観察力だ。

第三の要素は調査能力だ。

 

いい服着てると仕事

(あるいは恋愛など)

における
成功率がぐっと上がる。
これは真実だと思います。
彼の場合は
「制服」を使ったんですね。

個人的な話ですが
スッチーの制服って、
ヤフオクとかでてませんね。
犯罪に利用されかねないから
当たり前か。
個人的趣味で家の中で
「マレーシア航空」や
「キャセイパシフィック航空」の
制服を着てみたいのですが。

これもまた自分だましの一環。

 

6 関連書など

スピルバーグ監督
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。
札束の舞うシーンが最高。

 

以下は映画で主人公の父親役を演じた

クリストファー・ウォーケンのダンスPV。

こういうの「だまされたい欲」を

刺激されて、ほとほとこまります。

(病気)

youtu.be

 

7 最後に

 

多かれ少なかれひとは
だまし、だまされます。
ある一線超えると犯罪です。
セーフ領域にとどまれば
クレバーな人と言われます。
領域の見極めが
大事なんじゃないでしょうか。