★『成功するために必要なシンプルな話をしよう』 ◇ 本多静六を知ると人生100倍面白くなるよ

 

1 はじめに…

わたしの似非ミニマリスト生活は

本多静六とを知って始まりました。

世に万巻の成功本がありますが、

一番わたしが感動かつ納得したのが

本多静六先生の本です。

なかでもこの

『成功するために必要なシンプルな話をしよう』 は

抜群に読みやすいです。

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2 本多静六って誰?

今から100年以上昔に生まれた、

帝大(現東大)の林学博士。

日比谷公園設計のほか多くの仕事を残しました。

貧しいながら勉学と節約で財を成し、

財産家・慈善家となります。

収入を、貯金・生活・交際・慈善に分けて使う

「4分の1天引貯金」など、

蓄財・成功ノウハウをまとめた本を含め、

367冊の著書を残しました。

 

以上のように只者ではないため、恐れをなしてしまうところです。

でもその著書は彼の暖かな人柄とユーモアがいっぱい。

かなり笑えますよ。



3 何が書いてあるの?

 

ポイントは以下のとおり:

p.218 特別解説 

1)努力して職業を道楽化する

2)努力と生活の単純化によってそのかすをためる

3)そのかすを精神的享楽に使う

 

本書は5章だてで、それぞれ

「より強い自分をつくる」

「稼ぐ人になる」

「確実に頭が良くなる」

「人を育て、人を動かす」

「器の大きい人になる」

ための、彼の実践した方法が書かれています。

 

人間的に弱く、稼ぎも大したことなく、

頭は確実によろしくないわたしには、

特に最初の3章は大変ためになりました。



3 一押しする理由!

本田静六の本の著書の中でもずば抜けて

シンプル&コンパクト!

本多先生の本はどれも面白いのですが、

編集により雰囲気が変わります。

読みやすくまとめられたこの文庫本は

するっと読めちゃいます。

なのに内容はしっかりつまっているので

本田静六の本を初めて読まれる方には

特におすすめです。

 

4 では、三ヶ所ほど読んでみましょう

p.18 

「今、自分にできること」から始めればいい

 人がなんと思おうと、どう見ようと、それは自分の幸福には無関係で、

ただただ自分で自分の心に快感を与える状態が幸福なのだ。

自分に容易にできる望みに努力するほうがどれほど幸福であるか

「破れたる衣を着ても足ることを知ればつづれの錦なりけり」

 

ははー、その通りでごぜえますだ。

だからオラも通勤用のリュックがかなりボロですが

「容れ物」としての機能を果たしている限り

使わせていただいてますだ。

 

でも、これだけ読むと、

「貧乏は心の持ちようだから、気にすんな」

としか言ってないような気がしますよね?

もうちょっと先を読んでみます。

 

p. 33 

…幸福とは、まず

「人生すなわち努力(学び働くこと)、努力すなわち幸福」と悟って、

早くより働学併進その職業(あらゆる仕事)を道楽化し、

面白く愉快に、いよいよ死ぬまで働き続け学び通すことである。

しかもその職業の目的が、自分個人のためよりは他人のため

世界人類のためである場合が最大最高かつ永遠の幸福である。

 

出た。本多先生の信念、

「人生すなわち努力、努力すなわち幸福」。

努力で持って仕事を道楽することが幸福、という考えです。

社畜? とは違います。

社畜は報酬に縛られて会社やめられない人ですが、

本多先生の言う努力は、見返りとか超えているので。

極端な話無報酬でも、意義があると思ってやってる仕事は

追求する限り幸福なんです、よ。

わたしにはできんなー、無報酬は。

でも、方向性としては納得します。

 

p.43 

できる人は上手に「公私混同」する

道楽化―仕事から「すべての苦労を消す」方法

 私の体験によれば、人生の最大幸福はその職業の道楽化にある。

富も名誉も美衣美食も、職業道楽の愉快さには遠く及ばない。

 職業の道楽かとは、学者のいう職業の芸術化、遊戯化、

スポーツ化もしくは享楽化であって、

私はこれを手っ取り早く道楽化と称する。

職業を道楽化する方法はただ一つ努力(べんきょう)にある。

一度その職業に面白みを持てば、もはやその仕事は苦労でなく

道楽に変わる。

  

列挙法で畳み掛ける熱さとスピード感が

ホント本多先生っぽい。

で、個々の部分を一言で言うなら

「(仕事に)惚れたもん勝ち」?

 

『「ない仕事」の作り方』のみうらじゅん氏が

 

「自分をなくす」状態、「どーかしてる(DS)」状態まで、

我を忘れて取り組んでみる

          (「【異能の人・みうらじゅんに聞く】産経ニュース 」より)

 

とかおっしゃってますけど、近いものがある。

その道の達人ならではの境地でしょうか。

 

やっぱそこですかあ。



5 関連書など

本多清六について、

もっと深く知りたくなってしまった方には

こちらの本もオススメです。

 

『私の財産告白』

本多静六の著作で最も有名です。

50年着続けた詰襟の写真が感動的です。

(洋服って50年着られるものなのですね…)

 

5 最後に

本多静六の成功哲学が読みやすくまとめられている

『成功するために必要なシンプルな話をしよう』は

本多静六に初めて触れる人にとって

気軽に読める良書です。

読めば、なんでこんな面白い人知らなかったの?

って悔しく思うことうけあいですよ。

 

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最後までお読み頂きありがとうございました!

Thank you for reading this to the end!