高円寺と言えば?
ロッカー志望者、若手芸人、
はみ出し者刑事(でか)の居住地。
つけ麺、エスニック、ブルースバー。
もと銀行ビルで営業するマッサージ店。
阿波踊り。
で、高円寺女子って?
2 三浦展って誰?
今売れに売れている社会学の人。
展はテンではなくアツシと読みます。
3 何が書いてあるの?
一人暮らしのヤローの街
あの高円寺が、
今やガーリーな女子街として
展開中。
4 一押しする理由!
あいも変わらず若者であふれる
JR中央線高円寺は
メタボリックな変化を遂げ続けている
のであった、という衝撃の事実。
そういや最近、行ってなかったなあ、
というお歴々におすすめ。
5 心に残った言葉たち…
p.56
高円寺のエレメントはどこか笑える
…
肩の力が抜けていて、とぼけていて、
自由で、楽しくて、アートっぽくて、クリエイティブなのだ。
いったい高円寺以外のどの街で、
階段を観ただけで笑える街があるだろう。
これは、そうですね。
駅からして、なんかヘンですよね。
アニメ調の自衛管募集ポスターとか、
阿波踊りの3D写真とか。
駅の周りも大きなショッピングセンターとかなくて、
気が抜けた感じ...。
イベントも、
「高円寺フェス」(みうらじゅんトーク、ゆるキャラまつり)とか。
p.36
意外にも南欧的
…
ラテン的なものを感じさせる街だ。
近代的というより中性的。
アジア的とも言われるが、
ま違いなくアングロサクソン的ではなく、
イタリア、スペインなどの南欧、
地中海的なものを感じさせるのだ。
これはその後に著者が展開していますが、
p.51
街全体が袋小路=クルドサック(自動車が通らない)
p.53
安心して歩ける街(信号がすごく少ない)
p.56
中心がない=自由な個人の街(非中央集権的)
p.68
隙間やでこぼこが多い(DEN、パサージュ)
ということから、居心地の良い
ヒューマンスケールな街になっているわけです。
そういえば最近は再開発で
どこもかしこも大型ビルばかりになってますが、
ああいったビルが偉そうで疲れるのも、
上記の逆だからなんでしょうね。
p.37
高円寺ガールズドリーム
高円寺というと、フォーク、ロック、
ジャズ、パンク、反抗、若者、男性、
がっつり大盛り定食というイメージが有る。
…
おそらく1970年当時、
20代の若者に関して男性がおおかったからであろう。
だが今はそうではない。もっといろいろな人がいる。
…この5年で女子が増えた。
女子的女子というか、
ロックをやってますという女子ではない女子である。
…なにしろ高円寺を「森ガール」の聖地と呼ぶ人さえいる。
高円寺北口
あづま通り商店街「HATTIFNATT」
高円寺はよく行くんですけど、
知りませんでした!
南口には古着屋さんが多いなとは
思っていたのですが。
今や、ゆるくて、かわいい、
セルフリノベ好き女子が集まってくるなんて。
阿佐ヶ谷のブルースバーに気を取られていた。
不覚でした。
(反省)
6 関連書など
なし
7 最後に
この本によると、
いわゆる大規模再開発がないことが、
現在の高円寺に人を集めている理由のようです。
集客率を上げるためのビル建築が
街の魅力を下げてしまうことなるのは、
皮肉なことですが事実です。
ピカピカのガラス張りのビルのカフェより、
ひっそりした路地の隅の薄暗い店で
古本読んでたり、していたんだよね。