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1 はじめに…
すぐ書け、ってそんなの書けないよー
と思って『いますぐ書け、の文章法』を読んでみました。
書くことへのプレッシャー(恐怖)が
やわらぎます。
2 堀井憲一郎って誰?
コラムニスト。
1958年生まれ。
ディズニーランドや
若者のテーマの本を出しています。
わたしはこの本で初めて知りました。
3 何が書いてあるの?
「文章がうまく書けないよー、
うまく書きたいのにいい!(キー)」
となっている人に
「うまく書きたと思うのやめなはれ」
と語る。
なんだよ、ホントかよ、
そうじゃなかったら
責任とってくれんのかよ。
とカチンとくるが、
この本の文章自体が面白いので
結局読むうちに好きな様に転がされた
読者は最後には煙に巻かれ
わかった気になります。
実際本当にこの本が役に立つのはか不明。
プラシボ効果のような気もします。
4 一押しする理由!
この本の文章自体が、
なるほどサクサク読みやすい。
読んでて楽しい。
なんかその気になる。
うまいライターさんなんだなと思います。
文章を書く上での疑問も
ぽろぽろ氷解。
気楽かけるようになった
気がします。
文豪による難解な(観念的な)文章指南や、
予備校の先生による
点が取れる論文指導ではありません。
気楽な読んでもらえる文章を目指す人は
読んで損はないはず。
5 では、三ヶ所ほど読んでみましょう
p.26
雑誌の文章は、ある意味、
路上販売と同じである。
もしくは祭りの縁日。
…
そこで、居並ぶ記事の中から、
自分をより印象づけるように、
工夫を凝らしたほうがいい。
基本、文章を書くことは
自分を”さらす”ことだ。
少なくとも晒す可能性は
いつも秘められている。
自分を全く晒さずに
文章を書くことはできない。
そこは覚悟しないといけない。
自分が多少なりとも
晒される覚悟で文章を書くか、
晒さないために全く文章を
書かないで一生を過ごすか、
選ばないといけない。
…
言い方を変えると、
文章では自分を売り込んでしまうことになる。
…
その覚悟をしておいたほうがいい。
開き直ったほうが、あとあと楽なのだ。
なんだよ、
恐怖がやわらぐとか、
気楽になるとか言っといて、
おもいっきり煽りまくり
じゃんかよ。
と、今ここを読むと
そう思います。
ただ、ポイントは
最後の「開き直りのススメ」
かと思います。
防御したままじゃ
文章かけないよ、ということでしょう。
You、脱いじゃえば?
p.50
「自己表現したい人は文章書きになれない」
え。そうなの。
…
読んでくれる人は
さほど自分に興味が無いという事実を
冷静に受け止めて、
自己表現の前に、
向こうを読む体制にする工夫をすることだ。
つまり、サービス精神のある人だけが
プロの文章書きとして生き延びられるってことです。
え。そうなの? ですよね。
まあ、プロ目指してるわけではないんですが。
それにしても読みやすい文章を
書きたいとは思うわけなので、
それにはちゃんと
「おもしろいタイトル」
とかつけろよ、
「分かりやすく書けよ」
それには、
「漢字を減らせ」
「すぐ改行しろ」
というわけです。
すべてはお客様(読み手)のために!
p.74
自由作文を書くときの題材は、
あなた個人がすごく
興味を持っていることにかぎる。
対象に愛を抱いているもの、ですね。
あくまでプライベートから発する。
…
だからプラス方向の熱情じゃないと、
人は寄ってこない。
物見高い無責任な野次馬が
やってくるのは
「面白そうで、異様な熱」だけである。
ただ、内側から出てくる
プライベートの熱だけでは文章にならない。
少なくとも、多くの人に読んでもらえる
文章にまで
高めていくのが難しい。
そこで、”公”と”私”のバランスが
大事になってくる。
うーん、堀井氏、
かましといてから
まとめに入ってますが、
丁寧に書いてあるので
納得するではないの。
6 関連書など
なし
7 最後に
『いますぐ書け、の文章法』は
気軽に読めるくせに、
かなり勉強になる文章方法論です。
大上段に構えた文章指南書に
食傷気味な方にはとくに
おすすめします。