03. 東海林太郎「麦と兵隊」藤田まさと「徐州々々と人馬は進む」1938

 

https://youtu.be/Jb55m1kyOyk

「徐州々々と 人馬は進む
徐州居よいか 住みよいか」
洒落た文句に 振り返りゃ
お国訛りの おけさ節
ひげがほほえむ 麦畠

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memo

行軍のリズムのなか、後ろを歩く歩兵のおけさ節に振りふりかえる。同郷の男。ひげが長いのは行軍の長さか。背景の麦畠と重なる。
兵隊の視点から、一気に現場へ聴く者を徐州へ連れて行っている。

戦争そのものの意見はここでは論じない。ただ1938年(昭和18年)に「麦と兵隊」が小説と歌という二つのメディアでヒットした。大勢の日本人が熱心にそれを読み、聴いた、という事実に、その時代の雰囲気を感じる。重ねて言うが、あとからどうこう言うのは簡単である。

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