【作詞tokyocabin】英語版フライディ・チャイナタウン Part 2 ◆イギリス人Jonによる英訳校正

   

わたしは歌詞の英訳は、イギリスの舞台演出・作家をなさっているJonさんと組んで行っております。今回はJonさんの構成がどういったものなのかをご紹介いたします。また、英訳する際に迷った点も書いています。

わたしはtokyocabinは、歌詞の翻訳をFiverr にて提供しています。興味ある方は、ご覧になってください。(ただ、現在は時間の都合で、リピーターの方のみお受けしており、メインの翻訳gigはクローズしております。)

https://www.fiverr.com/tccrew4

I have been working with Jon, a British stage director and writer, to translate the lyrics into English. In this article, I'dlike to show his editting.  I also describes some of the difficulties I had when translating the Japanse lyrics into English.
I, tokyocabin, offer lyrics translation serviceon Fiverr. If you are interested, please take a look. (However, due to time, etc., currently only accepting repeat customers, and the main translation gig has been closed.)

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クラクラさせて…フューチャーファンク版「フライディ・チャイナタウン」Flyday Chinatown - Aexion (future funk)

https://youtu.be/WhE3iUH-TnI

Flyday Chinatown - Aexion (future funk)
2,727,390 回視聴2020/06/12neo tokyo fm
チャンネル登録者数 2.5万人

日本の方の、すっばらしいアレンジです。この曲だけで270万アクセス! 海外でこの曲の人気が高いことの証でもあります。

This is an amazing arrangement by a Japanese national. This video alone has received 2.7 million hits! This is proof of the high popularity of this song overseas.

オリジナル歌詞と、私の英語版ドラフト&今存在するミク英語版

  • Black: Original Japanese
  • Red: My draft translation based on Japanese & Deep L (E to J)
  • Blue: Current English version & Deep L (E to J)

オリジナル歌詞 Original lyrics

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
真夜中の人ごみに
It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
弾けるネオンサイン

tokyocabin's draft

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN

*オリジナルの英語をそのまま使います。この、もろジャパニーズイングリッシュなところが、海外で受けている気がします。FrydayとFLYとして「飛んでる」っていうニュアンスにしてます。また中華料理のチャーハンFlied riceも連想されます。面白いです。英語的にはSoではなく、such aの方が普通ですが、FLY-Dayを形容詞にしている、と考えればOKよ!

Strolling through the midnight with you this town
It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
See the dancing?? Firework-like??flashing?? neon signs

*「弾ける」ネオンサイン、の「弾ける」というのが、いかにも80年代風。それは、今のレトロスペクティブなネオンや、サイバーパンク風のネオン、とは違った、現在進行形にあおぎ観るネオンって感じあると思います。「弾け」ているので、ただ、眩しいのではなく、動きが欲しいところ。

Jon's edit
pulsing or pumping
う~ん、「パルス」は電気グルーヴが使いそうな光線っぽいし、けばい、チープな動きが感じられて、いい気がしました。
pumpingは、なんとなく、筋トレの「パンプアップ」を想像してしまうので(私だけかもしれませんが)却下。

オリジナル歌詞 Original lyrics

肩にぶつかる外人(ジンガイ) ウインクを投げる
知らん顔のあなた 戸惑いのひとコマ
踊りつかれていても 朝まで遊ぶわ
港の見える場所で 何か飲みたいのよ

*英訳を見ると分かるのですが、英語だと同じ1バースで
2倍多く言葉が入るのです! 
日本語で4行のところ、英語だと8行分歌える。

つまり、日英だと言葉を足さなければならないし、
英日だと言葉を絞らなければならない!
これが歌詞翻訳において、もっとも難しい部分です。
特に日本語は”意味が入りきらない”(無理やり入れると歌にならない)問題が生じます。

tokyocabin's draft

A stranger bumps into my shoulder 
He gives a smile and wink to me
You are just trying to ignore the scene 
That’s a moment of confusion

*「外人」という言葉、80年代はともかく、現代においては使用が微妙なワード。しかもジンガイと隠語にしている。リアルと言えばリアルなんですが…。Jingaiとするのもいいかとおもったのですが、意味不明になります。Foreignerも直接的過ぎてヘン…。結局strangerとしました。

I have been dancing my heart all out
But I will stay here until seeing dawn
Now I’m in the mood to have a drink somewhere
Looking down all the glittered harbor

*「港の見える」と聴くと、自動的に「港の見える丘公園」を連想します。なので、丘の上だからLooking downとしました。

オリジナル歌詞 Original lyrics

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
ジャスミンに接吻を
It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
私も異国人

*外人と同じstrangerとして、ストーリー回収としました。

tokyocabin's draft

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
Let me give a kiss to scent of jasmine

*「ジャスミン」としか言ってないのですが、英語だと言葉を足す必要があります。花びら petal も考えましたが、ムードがいいので薫りscentとしました。fregranceはリズムに合わないのでこの場合は使えませんでした。

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
Total stranger now I found in myself

Jon's edit

Total stranger who I find in myself

の方が自然、とのこと。

お店に並ぶ絹の ドレスを指さす
渋い顔のあなた わがままが言いたい
愛想笑いのおばさん きっと似合うわと
どこか静かな場所で 着替えてみたいのよ

Pointing at a flashy silk dress in a store
Beside you with a sour face
I’d to like to start a little game with you
Playing the role of a self-centered queen 

*「わがまま女王の役がやりたい」、とそこまでは日本語にないのですが、前述したように言葉が余るので英語は足す必要があるので入れました。続く「おばさん」と対になって良いかと思います。

Wearing a fake smile is Obasan

*Jingaiの恨みをObasanで晴らす…。Obasanは結構通じる日本語と聞くし、現にそう感じたことが多々ありました。日本語をあえて残した方が雰囲気が出ていいと思い使いました。
Saying “You must be perfect in that piece!”
Now I want to go somewhere quiet and to change
To And dress up for this nocturnal town

Jon's edit

前置詞を交換した方がいい

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
衣擦れの月あかり
It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
私も異国人ね

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN
Can you hear the rustles of the moonlight?

*ここが一番難しかったです。なぜなら、「衣擦れ」と「月明かり」を「の」でつないてるだけなで、いろんな解釈が可能だから! もちろん、主語はありません。日本語のこういう、緩めな作りが、日本語の豊かな魅力の一つだと思います。

ただし、そのまま、rustles of the moonlight?では歌えないので、文章にしました。

でも、“いや、英語として成り立つけど、でも、月明かりは音をたてないから…”とJon からダメ出しされました。まぁ、そうなんだけど、そういう表現もありかな?とトライしたんです…。

さらに原文の歌詞の意味を考えると、この「衣擦れ」は、単なる妙なる月明かりの例えではなく、その前に買ったドレスを着替えるシーンを、何気に表した言葉なのでは?と気づきました。

Can you hear the me rustling in the moonlight?

Jon's edit

theをmeに変更
これにより、「わたし」の衣擦れであることが明確になる。

It’s So Fly-Day Fly-Day CHINA TOWN

Total stranger now I found in myself

Total stranger who I find in myself

 

# # #

続く…

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