日経新聞(17年1月6日)「貧乏にコンプレックス」◇パックンの成功学にみる本多静六イズム

トランプ旋風によるアメリカの話題が連日絶えない中、

アメリカ人代表(一応)として
ますますテレビ等で引っ張りだこの
パックンですが、
若いころは「ど貧乏」だったそうです。

 

いけてないからこそ輝きを放つものが

この世にはある。

(後述のパックンの短パン姿については下記リンクを参照下さい。)

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Patrick Harlan, an American who can make the Japanese giggle | The Japan Times

 2 パックンって誰?

本名パトリック・ハーラン。
劇団「シベリア寒気団」出身者。

訪日米系お笑い芸人(一応)だが、
同じく米系の
厚切りジェイソンの「Why?!」に
相当するオリジナルギャグを持っていない点が
弱み。

 

3 何が書いてあるの?

「ど貧乏」な環境に生まれてしまった者
なりの戦術。


4 一押しする理由!

お笑いコンビ
パックン・マックンのころは、
暇な外人が酔狂やってると
冷ややかに見ていましたが、

youtu.be

そんな彼に
貧乏と戦う壮絶過去(←好きなネタ)
があったとは!

 

5 心に残った言葉

それに当時、僕はコンプレックスの塊だった。

ずーっと「ど貧乏」だったから。
10歳から18歳までは新聞配達をしていた。
朝3時半に起きて6時半までに400件以上配る。
7時すぎからは授業。ほぼ年中無休だった。

 

ふーんって流してしまう人もいるかもしれません。

しかしこれは、

新聞配達経験者ならわかることですが、

想像を絶する大変さなのです!
って、わたしは経験者ではないのですが、
実はわたしの家族2人が新聞配達経験者です。

正直、1年もてば偉業。

そのくらい大変な仕事。
しかも3時間400件なんて、
新聞配達業界内でも
ハードレベル。
それを8年貫徹なんて。
この時点で常人ではありません。

しかし、そのおかげで現在パックンは

忙しい時もあるけど、
10代の頃の自分と比べたら全然楽。
いい経験だったと思う。

と語っておられます。

ここで思い出すのはこのブログの心の父
(かってに父呼ばわりされて迷惑でしょうが)
本多静六先生のお言葉「貧乏ハシカ論」です。

人間の一生を見るに、誰でも早いか遅いか、
一度は必ず貧乏を体験すべきものである。
子供の時、若いころに贅沢に育った人は必ず貧乏する。
その反対に早く貧乏を体験した人は必ずあとがよくなる。
どうせ一度は通る貧乏ならできるだけ早く
これを通り越すようにしたい。
ハシカと同じようなものだ。

本多静六の名言・格言|貧乏を早く経験しなさい


ですってばよ、パックン。

 

モテたくても高い洋服は買えないから個性で勝負した。
高校3年生の一年は半パンで過ごした。
一年間服を履かなかったこともある。
コロラドの冬はものすごく寒いけど、
面白い奴って思われようとしていたんだ。


そうなんですよ~。
おしゃれってぶっちゃけ
なんだかんだカネかかりますよね。
負けるゲームしたくないし、
かと言って埋もれたくもない。
ってまあ、
わたしも3年間夏服で通したり
したことあります。
健康のためとかなんとか言ってましたが、
ぶっちゃけ節約行為以外のなにものでも
ありませんでした。
そこが似非ミニマリストたる所以でも
あるわけなんですが…

そのへん本多センセ、どうなんでしょうか?

 

貯蓄生活を続けて行く上に、
一番の障りになるものは虚栄心である。
いたずらに家柄を誇ったり、
いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、
一切の見栄さえなくせば
(収入の25%を強制的に貯金する)
四分の一天引き生活くらいは誰でもできるものだ。

本多静六の名言・格言|資産構築で最大の障害になるもの

 

さて、
貧乏自慢はこの辺りにして、
じゃあ、パックン
未来に向けて迷えるおれらに
なんかかましてやってくれや!

 

…経済的に困窮する若者には
「開き直りが必要」と助言する。
それは「どうせこれが私の人生」と
開き直れという意味ではない。
「今は苦しい状況にいても、
これから先は自分次第」とおもうことだという。

「じぶんはかわいそう」と思い続けるより、
前を向いて欲しい。
そのためには自分が持っているものを
5つ挙げてみることを提案する。

「若さ、健康、友達、
お母さんに愛されてる、
(←注意:パックンは母子家庭育ちなんです)
安くて美味しいパン屋をしているとか、
どんなちいさなことでもいい。
そこでまず幸せを感じよう。
そして前を向こう」

安くて美味しいパン屋さん…

(じ〜ん)

うーーん、パックン、
いいひとやんけ。
座布団2枚!

君こそ訪日外タレにおける
真心英雄だ!

 

6 関連書など

本多静六先生についてはこちらをどうぞ。

setsuyaku-mile.hatenablog.com

 

7 最後に

「東大? でもオレ、ハーバードですから!」
で小憎らしい外人キャラでデビューしたパックンが
実は苦労人というのは以前テレビで観たことがあった。
しかし、ここまで大変だったとは思っていませんでした。

彼に比べたら自分はぬるま湯の人生だな。
ま、パンは自分で作れるけどな。

とにかく、上を向いて歩こう。

 

youtu.be

(すいません、要は『真心英雄』に持って行きたいだけなんです)