『知日 なぜ中国人は、日本人が好きなのか!』(毛丹青)を読んで我「知中」(我、中国ヲ知ル)

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その後、東方航空のサービスは

急上昇中らしいです。

 

(5分で読めます)


 
1 はじめに…

中華人民共和国の人たちって

なんで反日ドラマ毎日放映して、

日本のデパート襲撃しておきながら、

一方で

京都の寺に感動したり、

北海道でチョコレート爆買してるの?

 

彼らは日本のこと嫌いなはずでしょ?

観光は”別腹”ってことなのかしら?

 

と思う日本人はわたしだけでは

ないはずです。

 

中国雑誌『知日』は

そんな中国を知るための手段

「知中」雑誌

とも言えます。

 

 

 

2 毛丹精って誰?

 

マオ・タンチン、

1965年生まれ。

北京大学卒業。

神戸国際大学教授。

日中バイリンガル。

 

80后(バーリンフォー)世代の

編集者、蘇静(ス・ジン)と

出会い、

2011年「知日」を創刊。




3 何が書いてあるの?

 

反日デモ参加者が7万人の

かの国で、

販売部数10万部を誇る

日本専門カルチャーマガジン

『知日』が生まれた経緯と

『知日』ならではの

視点を紹介。

 

ちなみに経済誌『財経』

(中国版「日経ビジネス」

は10万部也。




4 一押しする理由!

爆買ばかりが目につく

中国人の行動ですが、

彼らが日本に

何を求めているのかが

分かって興味深いです。

どうやら単にブランドが欲しい

成金趣味では

ないようです。

(そういう人もいるでしょうが)




5 では、三ヶ所ほど読んでみましょう

p.42

 

反日でなく、親日でもなく、

「知日」 

蘇静/『知日』編集長

私が思うに、

「反日」を声高に叫び過激な

行動に出る人々と、

日本に興味を持ち日本の情報を

集める人々とは、

全然別の世界に存在

しているようなもので、

お互いが交わることもない。

…お互い理解不能で、

関係ないんです。

本や雑誌を読むような層は

理性的なタイプが主流です。

 

 

 

うーん、

そうなんですか…?

本を読む層と

読まない層の断絶。

読む層イコール

LCC利用してやってくる

旅行者層という理解です。

この層、というのは

ズバリ収入ですよね?

そうでもないのかな。

金持ってないインテリも

多いでしょうから。

 

理解不能

ときっぱり言い放つ

ところに驚きますが、

でもやっぱりそうなのかな

とも思います。



p.48

 

北海道の人々

莫言

 

長年の夢であった北海道に

足を踏み入れた。

十二日間で、

三〇〇〇キロの旅程である。
この間、

無数の珍しい景色を見、
美食を味わい、

「露天風呂」のような

独特の体験をし、

「クリオネ」など

神秘的な生物を見た。

私が思うに、

この観光の聖地が旅行客を呼び寄せるのは、

景色や美食のほか、

「美人」が挙げられる。

ここで言う美人とは

旅人の心を慰める…

美徳のことである。

 



ノーベル賞受賞者の莫言大先生

にしちゃあ、

「露天風呂」に「クリオネ」

というのがズッコケました。

でもその調子で

さらに「美人」かよ、

と思わせて

「美徳」と持って行ったところが

さすが稀代のストーリーテラー。

 

中国の人が

北海道気に入るのはいいんですが、

「北海道は中国」とか

言わないでくださいよね。

頼みますよ。



p.84

毛:『知日』の読者からの

コメントを読んで分かるのは、

みな日本人に敬意を払っているんです。

それだけ日本に興味があるんですよ。

逆を考えてみると、

日本で反中嫌韓がブームになって、

中国や韓国への観光客は

激減しましたよね。

でも、中国人は

日本に反発しているように見えて、

日本への観光客はどんどん増えている

じゃないですか。

日本人はある意味素直すぎますよ。

日本で『知中』(中国を知る)

なんて雑誌を作っても、

絶対に売れないでしょうね。

う〜ん。

この情報格差を正さないことには、

これから日本は大変なことになってしまうね。

 



一部賛成、

一部反対ですね。

 

反日デモされて、

デパートなどの施設を壊された

被害者は日本です。

東京都が尖閣を個人から

購入したからといって、

暴力に走る行為とは

レベルが異なります。

 

被害者がうんざりして

中国旅行行かないのと、

加害者である中国人が

デモで日本が被害を

被っていることは気にしないで

日本に来てエンジョイするのを

等価で結ぶ論法に

無理を感じますよ。

 

ましてや、

そんなひどい反日運動されても

暖かく迎える日本の人たちが

いるという事実をお忘れなく。

 

もう一つ、

中国旅行にリピーターが

つかないのはそれなりの理由がある。

 

わたしは東方空港に乗って、

あまりのサービスの悪さに

(江戸時代の関所の役人か?といった態度)

二度と乗りたくないと思ったし、

 

上海のホテル(今考えるとラブホだった)で

デポジットの証明書をもらおうとして

カウンターの担当者に

中国語で(せめて英語にしてくれよ!)

逆ギレ(恫喝)された時は、

二度とこんな街来ないぜ!

と思っちゃいましたよ。

 

そういう体験の人が多いから

中国へ行かなくなっちゃった

んじゃないですか。

そこに反省はないのかな?

 

逆に台北と香港はまた行きたいと

思いました。

あと蘇州もね。

(ユースホステルのスタッフさんや

タクシーの人が優しかったよ)

根底には個人の暖かさを前提とする

民主主義の存在が大きいと思います。

 

一方で

わたしは中国そのものに対する興味は

失ってはいません。

二度と来るかよ!と思ったのさえ、

中国を知るという意味では無駄ではない

体験でした。

ほそぼそと中国語を勉強したり、

中国の小説を呼んだりするのは、

そのためです。

台湾の民進党の動向、

香港の書店主の行方も

気にしています。

 

と同時に、

周りの日本人があまりにも

中国・香港・台湾のことを

知らないので

歯がゆく思うのも事実です。




6 関連書など

なし

 


7 最後に

 

「この情報格差を正さないことには、

これから日本は大変なことになってしまうね」

という毛氏の言葉を

ちょっと恐ろしく感じました。

 

蘇氏の言葉にもあるように

「知日」であって

「親日」ではないのです。

 

孫氏の兵法のとおり

敵を知り己を知れば百戦危うからず」

「知彼知己者、百戦不殆」

 

であり、

こちらも相手を

知らなければ圧倒的に不利なのです。

「親中」ではなく「知中」として。

 

念のため、

これは相手を敵視することでありません。

効果的な対話をし、豊かな関係を気づくために

互いを知ることが必要だという意味です。