似非ミニマリストのキャビン

ドニー・イェンをベースに世相を斬る!ことは可能なのでしょうか?

『米中もし戦わば 戦争の地政学』(ピーター・ナヴァロ)…どうなるのでしょうか?

『一帯一路』政策を押出し、
覇権への野望を隠そうともしなくたった
”大国”にして”発展途上国”の中国。

アメリカとのガチンコ戦は
将来ありえない未来とは言えない。

ならば、その時どうなるのか?
真正面から捉えたのがこの本。

 

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 2 ピーター・ナヴァロって誰?

カリフォルニア大学教授。
経済学と公共政策が専門。
「米中戦争」の可能性と、
それを防ぐ方策を分析。

 

3 一押しする理由!

最近米国が掲げている「力による平和」の
意味がわかりました。
チカラを示さないとかえって
戦争リスクを高めてしまうという
パラドクス。

  

4 心に残った言葉

p.12
世界史を概観すると、1500年以降、中国のような新興勢力
アメリカのような既存の大国に対峙した15例のうち
11例において『すなわち、70%以上の確率で)戦争が
起きている。この事実だけを考えても、賢明な投機家なら、
「今後数十年間、中国は平和的に台頭する」に
大金を投じようとは思わないだろう。


スパルタVSアテネ
大英帝国VSドイツ帝国
米国VS大日本帝国…と、
統計的に観るとチャンピオンVSチャレンジャーの
戦いは起こるべくして起るとのことである。

その避けられない戦いの理由を
本書では『大国政治の悲劇』における、
ミアシャイマー理論の三つの仮定で説明している。

 

p.14
第一の仮定「世界訂正は無政府状態だ
(つまり、国家を取り締まる権威を持った組織は存在しない)」

いくらルールだといっても、
国際法は破る国は存在します。
取り締まる存在がないのだから、破り得とも言える。
だから各国は自衛するしかない。

第二の仮定「すべての国家は軍事力、
つまり戦争とのための兵器を増強する」

第三の仮定「他国の真意をすることはほぼ不可能だ」


自衛か、征服目的か?
相手国の意図を知るのは困難なため、
軍備は増え続ける。

結論

p.15
すべての大国は「覇権」を求める


なぜなら三つの仮定条件下における世界では、
国家の平和のためには、圧倒的な「覇権」を掌握すことこそ
唯一の解であるからだ。

まあ、んなこと言わなくても
着々とかつての「失地回復」(何時代の??)
をすすめる中国共産党ですが。

 

明の位置

明 - Wikipedia

中国は漢民族の王朝「明」の復活をよく口にするけど、

明のころはチベットは小さいが強力な国として存在していた。

 

明朝 - 维基百科,自由的百科全书

Wikiの中国語版にある中国历史地图集の地図では

チベットが消えていて、ちゃっかりベトナム

領土化している…歴史改ざんの例


そのあと本書では
アメリカ空母キラー対艦弾道ミサイルとか
地下の万里の長城の移動式核兵器とか
人工衛星衛星への攻撃、
サイバー攻撃(中国ではハッキングは違法ではない)
といった
中国のキネティック=殺傷兵器の説明が続きますが、
当ブログとして注目すべきは
ノンキネティック=非殺傷兵器の戦略でしょう。


p.129
「三戦」が重要な戦闘能力として初めて公式に認められたのは、
中国中央軍事委員会と中国共産党が採用した戦略が正式に
この戦略を承認した2003年のことである。

p.130
一つ目は「心理戦」…
「外交圧力、風評、嘘、嫌がらせを使って不快感を表明し、
覇権を主張し、威嚇する」…「…経済を効果的に領する」


フィリピンのスカボロー礁などに大量の民間船を送り込み、
いつの間にか居座る、といったやり方は
「キャベツ=包心菜戦略」
(紛争地域を、キャベツの葉で一枚一枚包み込むように、
様々なタイプの民間船や準軍事船で取り囲む戦略)や
「サラミ・スラシング」(少しずつ領海を切り取っていく)
とも呼ばれます。

最近ドローンが飛んできた尖閣諸島へのアプローチも同様です。
本当は日本も負けじと、つねにドローンパトロールさせたりして、
キャベツ戦略に対する防戦をはっておくべきなのですが…

 

三戦の二つ目は「メディア戦」である。
その目的は、国内外の世論を誘導し、騙されやすいメディア視聴者に
中国側のストーリーを受け入れさせることである。
…「現代の戦争戦争を資するのは最高の兵器ではなく、
最高のストーリーなのだ」


あれ??
この言葉どこかで聴いたことがあります。
そう、ジョニー・トー監督『ブレイキング・ニュース』の
ケリー・チャンのセリフにそっくり。

「メディアこそチカラ、大切なのはストーリー」と

レベッカ・フォン警視(ケリー・チャン

 


中国の政治と軍事の指導者たちが三戦を初めて正式に
承認した2003年、中国中央電視台CCTV)は、
国際世論の支持をBBCやCNNと直接張り合うため、
二十四時間インチキニュースチャンネルの放送を開始した。


CCTV…わたしもたまにチェックしていますが…。

 

CCTV2016年春節特集より

「三戦」の最後は「法律戦」である。
法律戦における中国の戦略は、現行の法的枠組観の中で
国際秩序のルールを中国の都合のいいように曲げる、
あるいはか書き換えることである。
たとえば、
国連海洋法条約に明示されているように、
中国は200海里の排他的経済水域内の航行の自由を制限することができる」


そんなことは一言も書かれていない。

(太字はおれみよる)


まさに、「嘘も繰り返せば真実になる」の精神…


日本もこのくらい繰り返さなければだめなんじゃないの?
従軍慰安婦に関する多すぎる誤解についてとか。
南京で当時の人口よりも多くを虐殺できる訳がないだろう
ことについてとか。
「真実も繰り返さなければ嘘になってしまう」のである。

 

以下に、筆者にとって長らく謎であった

中国映画における「南京阿波おどり」シーン

についての

秀逸な記事がありますので転載させていただきます。

 

tulip-kimkim2.jugem.jp

ラストシーンの

皇軍全員そろって阿波踊りには

腰を抜かした

 

しかし、よく見てみると

全編通して、ところどころに

踊りの練習風景が挟み込まれていたり

「式典の準備はしたか?

オマエ、踊り下手なんだから練習しとけよ」とかいう

セリフが挟み込まれていたり

地味に伏線がはられていたことに

むしろ感心した

 

とは言え、敵地を占領した喜びを

阿波踊りで表現した部隊なんて

聞いたことないよ

 

構想4年以上

膨大な数の日本軍将兵の手記を読み

日本で入手した写真集を2000冊以上

を参考にして、これ…

脱帽ですorz

どこに、どう、阿波踊りをしたと書いてあったのか

是非とも教えていただきたいものですなぁ(威嚇)

 
クールジャパンを売るのもいいけど、
その予算の半分でも、
中韓反日ネガティブキャンペーンに対する
対応策に充てるべきでは?
それでなくても戦争で負けたアメリカに、
大日本帝国=悪の帝国扱いされているんだから。

でもって、まっとうな結論です。

p.134
…「米中戦争は起きるか」…
中国はアメリカとその同盟諸国を相手に、
ノンキネティックな新しい戦場ですでに戦っている。


何たることでしょう。
すでに、宣戦布告なき開戦により
「米中戦争中」であったという事実。
真的?? (まじ??)

「武田様」の件も「三戦」の一環ということで
よろしくて?

 

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美形中国製日本将校「武田様」に興味のある方は

こちら。 

setsuyaku-mile.hatenablog.com


かなり飛びますが『華様年華』(2000年)の
トニー・レオン氏の
「いつから始まっていたのだろう」
というセリフを思いましました。

In the Mood for Love Soundtrack - YouTube

そもそもあんたが始めたんじゃねーの?!  


そんなかんなで、
中国国内メディアはもとより、
グローバルメディアでさえ、
自主規制のために中国批判報道ができない状況です。

 

p.366
中国共産党幹部の腐敗をブルームバーグが報道すると、
中国政府はブルームバーグのドル箱である金融市場情報端末の
不買運動を仕掛けた。すると、ブルームバーグ
中国に関する硬派のニュース報道事業から徹底してしまった。
…「われわれは中国に残る必要がある」


そして、レコード・チャイナと朝日新聞だけが
残るということか…

p.366
ハリウッド映画も中国をネガティブに描けなくなった

レッド・ドーン
リメイク版では、すでに崩壊したソ連に代わって、
中国を侵略者として描くことが想定されていた。
ところが、中国でこのリメイク版について否定的な報道がで始めると、
MGMは映画プロデューサーに支持して侵略者をデジタル処理で
「非中国化」してしまった。


要は、敵を「北朝鮮」にしたんですね。

レッド・ドーン(予告編) - YouTube (2013年)


「三戦」戦略のもとなのか、
ワンダグループのハリウッド爆買が
取り沙汰される昨今です。

www.bbc.com

 

その結果が

アカデミー賞作品『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2017年)

(プロデュースはマット・デイモン

を主演せず、怪獣映画に出てしまったマット・デイモンの悲劇。
中国資本に眼がくらむと作品の審美眼もなくなるのだろうか?

 

『グレートウォール』予告編 - YouTube

「カネと名声のため…」って、そのまま…

  
ほんとうの結論です。

p.45
中国の脅威を直視する


レコード・チャイナは、せっせと
日本人が喜びそうな「日本に感動した中国人」のネタを
ビジネスとして提供している。
こうしたメディアの狙いは、
着々と侵食をすすめる中国の攻撃的行動の
ソフトな隠れ蓑として機能している。


中国共産党そのものは、
人民解放軍という独自の軍隊(国軍ではなく共産党のための軍)
に守られた法治・人権を認めない世界最強の利益団体。
パンダの着ぐるみを被った狼に騙されてはいけない。

 


5 関連書など

中国国策映画などについてはこちらもどうぞ、

と再び「武田様」ページへ勧誘してみる。

setsuyaku-mile.hatenablog.com

 

 

6 最後に


戦いがもうすでに始まってしまっているなら…
厳しい目で冷静に中国をウォッチし続けること−−
「知中」のスタンスが大切なのではないかと思います。


…ウォッチだけではだめかな?