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似非ミニマリストのキャビン

主に読書、映画の感想です。

だれこの美人?『日本よ、台湾よ』金美齢さん

書評 台湾

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(3分で読めます)

 
1 はじめに…


最近まで知らなかった
台湾の歴史。
学校の授業でもすっ飛ばされたし。

この本を読むと
台湾と日本が
前よりも好きになります。

 

 

2 金美齢って誰?

 

小林よしのりの『台湾論』で
フラダンスを踊っていたおばさん。

との認識しかなかったわたしだったが、
この本を読み、
岸首相(安倍首相のおじいさん)
の通訳を行った才女であり、
台湾の独立運動における
キーマンの一人であることを
知りました。

失礼いたしました!

 


3 何が書いてあるの?


金美齢氏と
そのご主人である
学者の周英明氏が
台湾と日本で生きた
自分たちの半生を
語ります。

二人で別々に書いたと思われる
文章を
時代に即して交互に並べてあり
立体的に当時のことがわかって
なかなかナイスな編集。

 

 

4 一押しする理由!

 

台湾独立運動家っていっちゃうと
政治臭いの?
って思っちゃうかもしれません。

でもこの本
読んでて恥ずかしいほど
二人が青春してて
それがいい。

台湾、日本の2つの「故郷」と、
そこに生きる人達への愛情
に満ちている
ハートフルな本です。

この二人の仲の良い夫婦のように
台湾とこれからも助け合える関係で
いたい。

 

 

5 では、三ヶ所ほど読んでみましょう

p.60

「私は、無実だ。
天地神明に誓って、
何もしていないから、
大丈夫」
と家族に言い残し、
林氏は出頭したが、
二度と戻ってはこなかった。
 台湾人は、
五十年間の日本統治時代に

遵法精神がたたき込まれた。

 中国人には、
遵法精神など皆無である。
「何でもあり」
「何が怒るか分からない」
世界である。

そこは「邪魔だから殺す」
という、
仁義なき無法地帯だということを
忘れてならない。


中国は法治国家になったことがなく、
未だに人治国家です。
毛主席が言えば正しい。
習近平が言えば正しい。

南シナ海のことも、
国際裁判所? 国際法
関係ない。
まさに「仁義なき無法地帯」
と化しつつありますね。


p.137

 在日韓国人一世は、
ある種の恨みを抱えている。
日本社会で暮らすなかで、
口ではいえないような様々な苦労が
あったであろうし、
そういう思いを抱いても
仕方がない。
しかしその恨みを
在日二世、三世に
刷り込んできたことは、
今日の在日韓国人
意識を大きく歪め、
日本人との間に垣根を作る
結果を招いている。
 日本社会で根を張って
生きてゆくのならば、
互いに幸せのためにも、
この辺りで
”恨みの連鎖”は
断ち切るべきではないだろうか。


まさに
「あっさりと」「水に流す」
の精神です。
この「アサリの精神」については
関連書『台湾論』に詳しいです。


p.168

日本の商社の中国駐在員が、
「台湾に来た途端に、
全身の筋肉が緩んでしまって、
まるで日本に帰ってきたような
感じがします。
中国だとピリピリと
緊張して油断ができない
毎日なんですが」
と本音を吐露することが
しばしばある。

しかし日本人以上に
台湾人は忘れやすく、
相手に対して敵対し
警戒するよりも、
親近感を持って
接しようとする修正が強い。
その点、
日本人と台湾人は
そっくりなのである。


わたしはここ数年
台湾、上海、香港と旅行しましたが、
まさにここで書いてあるとおりに
感じます。

特に上海では
日本人旅行者であるわたしに対して
というよりも、
同じ中国人同士
ピリピリしてる空気を
地下鉄の中で感じました。

共産党の赤い旗が
あらゆる建物にたなびく
バンド(外環)のビル群を目にした時、

ああ、ここには自由がないんだな、
市民の表情が硬いのは
いつも警戒していなければ
いけないからなのだな、

と理解しました。

国旗自体は良いのですが、

その国旗をかかげる

中国共産党表現の自由

認めていないのですから。

 

二回訪れた台湾では…
めちゃめちゃ親切にしてもらい
感動しました。

おばあちゃんやおじいちゃん、
綺麗なお姉さんまで
とっても優しいのです!
この話は別の機会に。

 

 

6 関連書など

 

『新ゴーマニズム宣言スペシャル・台湾論


台湾旅行前に一度読まれておくことを
強くおすすめします。
旅行の楽しさ、感動が深まること
うけあいです。

取材をもとにした濃い内容であり、
台湾で社会問題になったほどです。

 

 

7 最後に


『日本よ、台湾よ』は
故郷台湾の独立のために
日本で若き日々を捧げた
知的なカップルのお話です。

得に戦後の日本と台湾の関係を
知りたい人にはおすすめします。

金美齢さんの魅力的なお写真は
必見です。